アプリケーション 無機分析の自動化

分析の自動化には様々な利点があります。
主な利点として作業時間と人員の削減、人による誤差の削減、正確さの向上があります。

無機分析は大きく分けて前処理と測定の2つの工程があります。
無機分析の測定は主にICPや原子吸光分光光度計などの分析装置が使用されます。
オートサンプラーを備えていれば測定の工程はほとんど自動で行われます。

一方、前処理の自動化は難しく人の手で行われているのが現状です。
そのため、分析における誤差の要因は前処理に依存することが多いです。
前処理を自動化することで分析の正確さは向上し、機械が作業している間の空き時間をより重要な作業に充てることができます。

今回は弊社で取り扱っている無機分析の前処理の自動化のための装置を2つ紹介します。
・全自動マイクロ波酸分解装置 NovaWAVE FA
・サンプルハンドラー EasyPREP

全自動マイクロ波酸分解装置 NovaWAVE FA

 
NovaWAVE FAはサンプルラックの出し入れが自動でできるオートサンプラーを備えた唯一のマイクロ波酸分解装置です。
従来のマイクロ波酸分解装置はサンプルラックを作業者がマニュアルで出し入れします。
このオートサンプラーは多検体を処理するラボには最適です。最大168検体セットすることができます。
昼間にサンプルと酸を容器とラックへセットし、夜に分解を行うよう設定することで作業時間を大幅に削減することができます。

自動サンプル処理装置 EasyPREP

   
EasyPREPは酸の添加、定容、分注、標準溶液の作成などの様々な液体のハンドリングを行う装置です。
硝酸、塩酸などの酸が使用できるよう設計されています。
これらの酸は基本的には人体に有害で取り扱いに注意しなければいけません。
EasyPREPを使用することは作業者の安全を保つことにも繋がります。

酸分解を行ったあとの分解液は液面がバラバラです。
EasyPREPの超音波センサーを使用した定容機能によって分解液を正確に定容することができます。
思いのほか大変で時間のかかる定容作業もEasyPREPで自動化し、空いた時間をより重要な作業へあてることができます。

分注は溶液を別の容器へ規定量移す作業です。
単純で簡単な作業ですが、処理する本数が多くなると時間がかかり混乱を招くことがあります。
EasyPREPで自動化することで空き時間ができ、混乱はなくなります。
分注できる容器は2mL以上のものです。

自動サンプル処理装置 EasyPREPの使用例

①50 ml DigiTUBEにサンプルを量り取り、DigiPREPラックに挿入します。 ラックをサンプルハンドラーに移します。
   
② EasyPREPを使用して各サンプルに酸などの試薬を追加します。
   
③ サンプルの入った50ml DigiTUBEラックをEasyPREPからDigiPREP分解システムに移します。サンプルを分解します。
   
④ 分解が完了したら、サンプルが入ったラックをEasyPREPに戻します。 各サンプルの入ったDigiTUBEに内部標準液を添加します。
   
⑤ EasyPREPの超音波センサーを使用して、50 ml DigiTUBEでサンプルを定容します。
   
⑥ EasyPREPを使用して50ml DigiTUBEから15 mlオートサンプラーチューブに定容したサンプルを移します。分析はICPまたはAASで行われます。
   

関連製品

NovaWAVE

EasyPREP